iDeCo(イデコ)の基本と始める流れ
公開日: 2025年11月26日 / カテゴリ: 基礎知識
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を拠出し、自分で運用方法を選び、その結果を老後に受け取る私的年金制度です。最大の魅力は「税制優遇」にあり、将来の資産形成において非常に強力なツールとなります。この制度の仕組みと、実際に始めるための具体的な流れを解説します。
iDeCoの3つの税制メリット
iDeCoが他の投資と一線を画すのは、以下の3段階で税制優遇を受けられる点です。
1. 掛金が全額所得控除の対象
拠出した掛金は、全額がその年の課税所得から差し引かれます。これにより、所得税や住民税が軽減されます。これがiDeCoの最も大きなメリットです。
2. 運用益が非課税
通常、投資で得た利益(運用益)には約20%の税金がかかりますが、iDeCoの口座内での運用益は非課税になります。利益をそのまま再投資できるため、複利効果が最大化されます。
3. 受け取り時にも優遇
老後に年金として受け取る際も、受け取り方法に応じて「公的年金等控除」や「退職所得控除」といった優遇税制が適用されます。
iDeCoを始めるための具体的な流れ
iDeCoの加入手続きは、主に金融機関と国民年金基金連合会が関与し、書類のやり取りが多いのが特徴です。
ステップ1:金融機関の選定
iDeCoは、銀行、証券会社、保険会社など、様々な金融機関で取り扱われています。選定のポイントは以下の通りです。
- 手数料: 運営管理手数料が無料かどうか。
- 商品のラインナップ: 自分が運用したい投資信託や定期預金が揃っているか。
(例:楽天証券の「iMAKARA じぶんで始めるやさしい資産づくり 個人型確定拠出年金ガイド」など、各社が案内資料を用意しています)
ステップ2:必要書類の提出
選定した金融機関を通して、必要書類を提出します。提出する書類は「個人型年金加入申込書」や、職業に応じた事業主の証明書などです。この書類一式の中に、「個人型年金規約」などの重要な書類が含まれます。
ステップ3:審査と口座開設
提出された書類は、国民年金基金連合会を通じて、加入資格の審査が行われます。審査が完了すると、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(JIS&T)などの記録関連運営管理機関から、口座開設完了の通知や運用に必要な「確定拠出年金重要書類」が送られてきます。
ステップ4:運用スタート
口座開設が完了したら、いよいよ運用商品の選択と掛金の拠出が始まります。iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、長期的な視点に立った商品選びが重要です。
【体験談】楽天証券でiDeCoを始める
以下は、楽天証券でiDeCoを始めたときの画像です。
初めてから数年経ったので、当時のことはよく覚えていませんが、上のキャプチャー画像があるので、審査の段階が視覚的に追えていたようです。
日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(JIS&T)からハガキが届いて、登録したみたいですね。
掛金の配分方針を設定する画面には、初心者用の案内メニューもありますね。
掛金の配分メニューのキャプチャー画像です。
私が選んだ配分メニューのキャプチャー画像です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)のトップ画面です。まだ、運用が始まる前の状態なので、何もありません。