株価が上がりやすい要素(好材料)と下がりやすい要素(悪材料)

イメージ画像

個別株の株価は、企業の業績や経済情勢だけでなく、突発的なニュース(材料)によって大きく変動します。ここでは、株価に影響を与える具体的な材料を、ポジティブな要素とネガティブな要素に分けて解説します。これらの材料が発表された際の市場の反応を知ることは、短期・中期投資において非常に重要です。


株価が上がりやすい好材料(ポジティブ要因)

株価の上昇につながる要因は、主に業績、株主還元、そして企業構造の変化の3つに分けられます。

1. 業績・将来性に関する好材料

2. 株主還元・需給に関する好材料

NTTは株式分割(特に2023年の1→25分割)を行った結果、1株あたり約170円前後という極端に安い株価になりました。これにより個人投資家には買いやすくなった一方で、外国人投資家比率が低下し、株価が長期間にわたって低迷・上昇しにくい状況が続いています。株式分割は適度に行う分には個人投資家の参入を促し株価上昇に寄与しますが、やりすぎると逆に株価の上値を重くする副作用もある、ということです。

3. M&A(企業の合併・買収)


株価が下がりやすい悪材料(ネガティブ要因)

株価の下落につながる要因は、業績の悪化、企業の信用低下、および市場の需給悪化の3つに分けられます。

1. 業績・財務に関する悪材料

2. 企業信用・上場維持に関する悪材料

3. 需給悪化に関する悪材料


ニュートラルだが変動要因となる材料

経営者の交代

経営者の交代は、単体では好悪どちらにも転じえます。現経営者への不満や不祥事が原因の場合は悪材料ですが、カリスマ性を持つ後任者や、新たな成長戦略を期待される場合は、ポジティブなサプライズとして受け止められることがあります。